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◆ 王の背中に何を見た?」 2008/10/18(土)
10月18日(土) 京セラドーム ○ 中日 2 − 0 阪神 「王の背中に何を見た?」 ![]() 一蹴――― ドラゴンズが長年投手王国と呼ばれ続ける所以を今改めて問う。 理由はただ一つ。絶対的な”王”が君臨し続けているからだ。 ここ一番の大勝負では鬼神のごとき力を発揮する王国の「大王」川上憲伸。 何度も何度も何度も大一番の試合を託され、周囲の期待が大きければ大きいほどその右腕は豪快に唸り、必ず期待に応えてきた。 その度に私たちは心からの忠誠を誓う。王様ありがとうございます。王様万歳。と。 実際のところ、阪神と中日のチームとしての力量の差はほとんどない。 特にクライマックスシリーズのような短期決戦の一発勝負では、どちらのチームが有利不利というものはない。 チーム力ではほぼ互角。では、拮抗した戦力同士のギリギリの戦いで勝敗を分ける要素とは何だろう? 私は「個」の力だと思う。 こと野球というスポーツに関しては、1チーム9人で試合を行うチームスポーツでありながら、味方同士が直接的なコンビネーションや連携で交わる要素はほとんどない。 打線に関しても守備に関しても間接的なサポートこそ出来るが、結局、突き詰めていけばバッターVSピッチャーの「個」の戦いなのである。 選手個人が「自分一人」の力で局面を打開しないことには何も始まらないし何も起こらない。 打線が繋いで取った「1点」だとか、チームで勝ち取った勝利とかよく言われるが、それも結局は選手一人一人が個人の戦いに勝ってこそ生まれるものなのである。 だからこそ、ここ一番の勝負では絶対的な「個」を持っているチームが強い。 今日の試合に関しても両軍の打線に際立った優劣は無い。 ただドラゴンズには「王」という絶対的なコマがあった。阪神には無かったというそれだけの差である。 今日の一勝は王様に頂いた一勝である。 相手に向かっていく強い気持ち。強烈な自己主張。折れない意志を川上憲伸はその存在で示してくれた。 しかし、明日からのマウンドに王の姿はない。 ではどうするべきなのか? 答えは至ってシンプルである。ドラゴンズの選手一人一人が与えられた「対人」の勝負に勝つ事である。 孤軍奮闘する王様の姿に他の選手たちは何を見た? 各々が強烈な個性を秘めた選手達が今こそ強烈な自我を発揮する時である。 打者は相手ピッチャーに勝て。投手は相手バッターに勝て。それが出来れば必然的に勝利は付いてくる。 チームで負けないことはもちろん。「個人で負けない」という一人一人強い意志こそが、 物語のクライマックスへの扉を開く唯一の鍵であると思う。 |
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