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◆ トニ・ブランコに殺された日 2009/04/03(金)
4月3日(金) ナゴヤドーム ○ 中日 4 − 1 横浜 「トニ・ブランコに殺された日」 たまに、「独創的すぎて言いたいことがよくわからん」というお叱りを受ける私ですが、 すんません。開幕戦のこんな大事な日の更新でその「よくわからん」こと書きます。 ![]() ・・・・殺された。完全に心を撃ち抜かれた。 新生ドラゴンズの門出となる記念の一戦で、その衝撃は起こった。 2回ウラ。ブランコの放った戦慄の一撃はミサイルのような弾道でバックスクリーン目掛けて一直線に伸びていく。 加速度を増し、障害物がなければ地平線の果てまでぶっ飛んでいきそうなその弾道は、もう肉眼で追うことは出来ない。 いや、もはや目で追う必要などないのかもしれない。 一塁側の内野席から眺めていた目線の先を音速で横切る一閃を前に私はただただ唖然とするしかなかった。 ブランコの放った戦慄の一撃は時間すれば約2、3秒の出来事だったが、その衝撃は私の野球に対する価値観を覆すほど衝撃的なものだった。 「これほどまでに驚異的なホームランがたった1点で良いのか?」 あの一発の瞬間は、思わず野球のルールを疑ってしまったほどだ。 ・・・その直後、私は奇妙な感覚に捕らわれた。 ブランコの打席の後、後続の和田、井上、藤井が打席に立っても何故か応援する気にならないのだ。 いや、厳密に言えば応援する気はあるのだが、何と言えばいいのか「この打席で何か凄いことを起こしてくれ!」という期待感は、明らかに目減りしてしまっている感じとでも言うべきだろうか。 その奇妙な感覚、ファンとしてはあるまじき感覚の答えを本当は自分でもわかっていた。 どんな結果になろうとも「ブランコより凄いことが起こる訳がない」ということを自分の感覚が知っているからだ。 「すべての選手に勝利への願いを託すこと」がファンの使命だとするならば、私のこの感受性はファンの応援の仕方としては最悪の部類に入る。 平たく言えば「ブランコにしか興味ないんでしょ?」という事だ。 特定の選手に肩入れすることなく、勝利至上主義、チーム愛至上主義を貫いてきた私の価値観はあのブランコの一撃によって殺されてしまったのだ。 わかりやすくたとえてみよう。 たとえばフィギュアスケートで第1演技者のブランコという外人選手が、超人的な身体能力でいきなり脅威の6回転ジャンプを成功させたとしよう。 およそ人間技とは思えないその姿を目に焼き付けた後、第2演者、第3演者の演技を一体どんな顔して見ろと言うのだろう。 たとえその後に、華麗なステップ、巧みなスピンを見せられたところで「いや、もう6回転ジャンプ見ちゃってるし・・・」と冷めてしまう。そんな感じに似ている。 それほどブランコの一撃は規格や常識を凌駕してしまうほどのセンセーショナルな一撃だったのだ。 和田の2発、技術的に見てももちろん素晴らしい。森野の勝ち越し弾も美しかった。 しかし、トニ・ブランコという単体が放つ圧倒的な存在感の前では、残念だが比較にならない。 ヤバイ!このままではドラゴンズの結果よりブランコに興味がいってしまう! このままでは私のドラゴンズ愛はブランコという一個人の選手に殺されてしまう。 もし、今日の試合を見てブランコの一発以外は特に興奮しなかったという人がいたら、同じ病気だと思います。一緒にリハビリしましょう。 殺し屋・ブランコ。またの名を「KILLER・B」 ドラゴンズ変革の記念日にとんでもない男が現れた。 |
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