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中日ドラゴンズの大逆襲
2009/06/21(日)
「中日ドラゴンズの大逆襲」


現時点でドラゴンズが優勝できる可能性は?と聞かれたらみなさんは何と答えるだろうか。


ひいき目に見ても10%か20%、いや、ひょっとしたらもっと低いと答える人もいるかもしれない。
何せ今のセリーグは春先から巨人が独走状態。投手、野手ともにこれといった欠点がなく、6割強の勝率を保ったままペナントレースを悠然と突っ走っている。
交流戦の終了時点でドラゴンズとのゲーム差は7.5。よほどのことが無い限り、ペナントレース残り3ヶ月で捕まえられる距離とは思えない。
だが、あえて言おう。巨人はまだ射程圏内であると。


そもそも、ドラゴンズのチーム状況は言うほど悪い状態ではない。
4月半ばと5月半ばで勝てない時期はあったが、チームバランスが破綻するほどの負け方ではなく、単純に競り負けが固まって続いただけである。
僅差で競り負けているだけなら、まだ大丈夫。望みはある。
決してドラゴンズが弱い訳ではない。今はまだ”強くない”だけだ。
あとは接戦を勝ちきれるだけの組織力とモチベーションが備われば十分浮上する見込みはある。
それを証拠に選手個々に目を移してみると一人一人のパフォーマンスは非常に高い。
打撃主要部門には、和田・ブランコ・井端が名を連ね、投手部門は吉見の独壇場になりつつある。
そう。戦力が充実している事は間違いないのだ。あとは・・・勝つだけ。自信を持って目の前の試合に挑むだけだ。


という事で今日からは「ドラゴンズ大逆襲シリーズ」と題して、ドラゴンズ浮上のきっかけを模索していこうと思う。
第1弾はこれだ。






逆襲への手ごたえ。それは、何と言っても一番は先発投手陣の充実である。
近代野球は、投手力を無くして優勝することは不可能と言って良い。
優勝するチームには必ず絶対的なエースピッチャーが一人いる。そしてそのエースの脇を固める形で、二桁勝利を狙える2、3人の有能な先発が陣取り、ローテーションを形成する。
先発の質+量が伴った”勝てるローテ”の構築こそが浮上へのヒントなのだと思う。


では、現在のドラゴンズはどうだろう?
今やリーグ屈指のピッチャーへと成長した吉見を中心に、春先から安定した内容を続ける朝倉、6勝負けなしの川井。調子を上げてきた小笠原。
さらにここにチェンを加えた5本の先発陣は他球団に全く引けを取らない布陣である。
いや、引けを取らないどころか今のラインナップはリーグNo1と言って良い。
その訳が2つある。


その1   ■QSが高い!

QS(クオリティー・スタート)とは、先発投手の安定感を指標の一つである。
算出方法はいたってシンプル。QSの絶対条件である「先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3点以内に抑えた時」がQS達成。それ以外が失敗である。
つまり、わかりやすく言うと先発投手が”きっちりと試合を作れる確率”こそがこのQS率なのである。
ドラゴンズの5本柱のQS率をランキングで表してみると、





朝倉・チェン・吉見の上位3人に関して言えば文句なしの確率である。
この3人が投げる試合は約88%の確率で3点以内に抑えてくれるため、極端な話、打線が点さえ取れればかなりの高確率で勝ち試合になるのだ。
小笠原にしても夏場にかけてさらに安定してこれば7割以上のQSは十分見込めるし、川井に関しては驚異的な勝ち運で何とかなってしまうだろう。
QSを総計すると、先発5人のQS率は78.7%。つまり先発投手陣は約8割の確率で試合を作れる力があるのだ。



その2  ■WHIPが高い!

少し余談になるが、私はこのWHIPを開発した人は天才だと思う。
「今、日本球界最強の投手は誰か?」
野球ファンならば誰もが一度は論じたことがあるであろうこの永遠のテーマ。
ある人はダルビッシュだと言い、ある人は岩隈。藤川だと言う人もいれば違う名が挙がる場合もあり、それぞれの持つ主観の「最強論」をぶつけ合う。
ただ、互いの価値観の違いゆえにこういった論議はなかなか答えが出ない。
そこに一つの答えを導き出せる指標こそがWHIPなのだ。


WHIPは、投手能力を表す上で最も重要な要素を推し量ることが出来る指標である。
計算方法は被安打数と与四球数をを投球回数で割った数値で求めることが出来る。
例えば、吉見のWHIPを計算するとしたら、



この「0.93」という数字が、吉見のWHIPである。
では、この数字でなにがわかるのか?この「0.93」は1イニングあたりに何人の走者を出すか?という割合である。この数字が少なければ少ないほど、打者を塁に出さない投手ということになる。
つまり、打者をアウトに打ち取れる能力がどれぐらい高いかがこのWHIPではっきりとわかってしまうのだ。
投手の優劣を表す指標は無数にある。だが、勝率も勝ち数も防御率も、残念ながら「最強」を示す値とはかけ離れている。
何と言っても打者を塁に出さない投手こそが最強。すなわちWHIPこそが投手の”強さ”を唯一推し量ることが出来る指標なのだ。


WHPの値は一般的に1.00未満ならば球界を代表する超一流投手。1.20前後ならばエースと呼べる好投手。1.30前後ならば平凡。
このWHIPをドラゴンズの5本柱に当てはめてみると凄いことがわかった。なんと全員が1.20以下なのだ。
まずは論より証拠。他球団のエース級の投手とドラゴンズの5本柱をWHIPで比較したグラフを作ったので見て欲しい。





5人すべての投手がWHIPのAランク以上。
つまり、今のドラゴンズには実力的にエース級の投手が5人も揃っているということだ。
他球団と遜色ないどころか、史上空前レベルの先発投手陣5人集。こんなチームが浮上しない訳がない。



あらためて言おう。巨人は射程圏内である。
なぜなら、先発投手が揃ってりゃ負ける訳ねぇ!からである。
22:52 | 今日の中日| トラックバック:0 | コメント:4
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