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◆ その男の価値 2009/07/11(土)
7月11日(土) ナゴヤドーム○ 中日 2 − 1 広島 「その男の価値」 ![]() 本塁上に残った最後の砦は、その鋼の右足で絶体絶命のドラゴンズを勝利に導いた。 芸術的ともいえる頑丈なブロック。 これこそがキャッチャー・谷繁元信の存在価値を象徴する”技”であり、一朝一夕では決して身につくことの無い熟練の妙技である。 ホームベース上で走者をブロックすることによって、時間にして1秒あるかないかというわずかな時間、走者のホーム侵入を遅らせる・・。 この、走者からたった「1秒」という時間をもぎ取る事がどれほど大変なことなのかわかるだろうか? 仮にこの試合で谷繁のブロックが無かったとしたら、勝負は振り出しに戻り、吉見の勝ち星は吹き飛んでいた。 いや、ひょっとしたらそのまま逆転を許し、負け試合になっていたかもしれない。 しかし、谷繁がクロスプレーの刹那、走者・梵から「1秒」を奪ったことによってすべては守られたのだ。 谷繁のブロックの技術は”芸術”の域に達するほどの代物である。 なぜなら、そこにはベテランならではのクレバーな裏技が隠されているからだ。 プロ野球のルールにおいて、クロスプレーの判定はどっちつかずのグレーゾンの領域にある。 プロ野球規約を見てみると、クロスプレーに関しては以下のような記載がある。 ■野球規則7.06a 「捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路をふさぐ権利はない。 ベースラインは走者の走路であるから、捕手は、まさに送球を捕ろうとしているか、送球が直接捕手に向かってきており、しかも充分近くにきていて、捕手がこれを受け止めるにふさわしい位置をしめなければならなくなったときか、すでにボールを持っているときだけしか、ベースライン上に位置することができない。」 つまり、要約すると、 走者は走路を妨害されない権利があるけど、キャッチャーが捕球体勢にさえ入ってればそのままホームに居座ってて良いよ。という事である。 裏を返せば、ボールがキャッチャーミットの中に完全に届いてなくても邪魔して良いよ。ということだ。 これは実はかなりめちゃくちゃなルールである。 なんなら、ゲゲゲの鬼太郎の子泣きじじいにキャッチャーをやらせて、クロスプレーの瞬間、子泣きじじいが石の塊に変身すれば100%アウトに出来るということだ。 ・・・いや、まぁ子泣きじじいのくだりはどーでも良いが、このクロスプレー特有のルールを巧みに利用出来るのが谷繁なのだ。 ![]() まず、今日の試合の問題の8回表のクロスプレーのシーンでは、 どう考えてもタイミングはセーフ。梵のスライディングの方が和田の返球より明らかに速く着いている。 だが、ここでクロスプレールールの活用だ。 先ほども書いたが、この場面ならばキャッチャーは手元にボールが無くとも邪魔出来るのだ。 若手や、経験の浅いキャッチャーはどうしても捕球してからタッチするという手順に気がいってしまいがちだが、 谷繁は、一度進塁を完全に食い止めてからタッチするという、クロスプレーの摂理が完全に身体の中に染み付いているのだ。 どっしりと重心を下げ、右足をたたみ完全にベースを覆い隠す。この瞬間、谷繁は大きな一枚岩となって最後の砦に変貌する。 ポジション取り、タッチのタイミング、この場面に関して言えばすべてが完成された一つの作品のような、完璧なブロックだった。 このプロ生活20年の経験に裏づけされた足腰の粘りに生半可なスライディングが通用するはずもない。 たとえるならば、一面コンクリートの壁に向かって、懸命に木の棒を突き刺そうとしているようなものだ。 当然、広島・梵のスライディングは弾き返され、大捕手・谷繁元信の砦の前に屈してしまった。 今年でプロ21年目。 満身創痍の中、一枚のベース盤をひたすら守り抜いてきた男の”職人芸”は衰えを知らない。 ◆ お知らせ 2009/07/11(土)
「お知らせ」![]() ZIP-FMでラジオの7月分の生収録に行ってきました。 パーソナリティのコバタクさんとデジほりのゴールデンコンビで今回もドラゴンズを熱く語ってきましたよ。 この番組は月イチで呼んでもらってて今回は4回目の出演になるんですが、 このコーナーは毎回、事前打ち合わせほとんど無しというデンジャラスな展開が最大の売りで、基本的になにやってもOKという所がボクにとってはとっても好都合なのです。 ディレクターさんからも「もう、堀さんの好きなようにやっちゃってください」と言っていただけてるので 「ブランコ観戦理論」や「デビルズ・サーズデー理論」という独自のドラゴンズ論を語ったり、はたまた突然、楽天・野村監督のものまねをやってみたり、 もう自分の好き放題やれるところがZIP−FMの魅力です。 今度の放送では「今こそ、イ・ビョンギュを使うべきだ!」という持論を展開して、リスナーをドン引きさせてやろうと思います。なんちゃって。 ![]() あと、今週発売の「TOKAI WALKER」のコバタクさんの連載コーナー(107ページ)で、わたくし堀正央がオリジナルキャラクター”忍者ホットクリン”として紹介して頂いてます。 記事では、恥ずかしくなるほど誉めてもらってるのでちょっと照れくさいですが、 東海圏の方はお近くの書店やコンビニなどで是非ご覧になってほしいでござるよ。ニンニン。 ◆ |
[ 出版TOPICS ]![]() (画像クリックでAmazonへ) ドラブック’09 重鎮・木俣達彦さんも唸った!ドラブック’09超絶賛発売中です。 [ はじめに ] 当ブログはリンクフリーです。連絡は一切不要です。また、相互リンクの募集は行っておりません 不適切な投稿、無記名での投稿は削除することがあります。 その他、質問要望などはメールで受け付けています。 →メ−ル [ ラジオTOPICS ] 6:46-6:56 VITAL MORNINGの第一金曜日に出演中です。 ドラゴンズのこと喋りまくってるんで是非早起きして聴いてみてください (次回出演は6/5金曜日予定) [ プロフィール ] ![]() ◆NAME : デジほり 【今日の一言】 グラントリノDVD買いました。 [ 裏ブログ ] ![]() 「お知らせ」更新 ***現在閲覧募集は休止中です*** [ PROFILE ] [ CALENDER ]
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