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◆ 集中力二段階理論 2009/08/27(木)
8月27日(木) ナゴヤドーム● 中日 2 − 4 巨人 「集中力二段階理論」 「コンセントレーションの差かなぁ・・・」 巨人戦三連敗の理由を探っていくと、その原因となる要素は一つや二つではないが総合的にまとめると、やはり落としどころは”集中力の質”に尽きる。 もちろん、ドラゴンズの選手達が集中していなかったとは言わないが、チーム全体のパフォーマンスを比較するとその差は歴然だった。 小さいミス、大きいミス、惜しいミス、あり得ないミス、含めドラゴンズの野球の質は明らかに劣っていた。 それに比べ、巨人はすべての局面において高い集中力と攻撃性を持っていた。どの場面で誰がという話ではなくチーム全員が常にだ。 今日の試合のセンター藤井がダイビングして惜しくも捕球できなかったシーン。全く同じ状況が巨人に起こっていたとしたら、松本は取っていた。5回表ブランコの送球エラーも亀井だったら絶対アウトにしていた。 これはもはや力量どうこうの話ではない。試合に臨む集中力の差が如実に結果に現れた。今回の三連敗に関してはそう評するしかない。 ![]() 私自身、心理学をかじった訳ではないし全くと言っていいほど本を読まないので、これは完全な独学による仮説だが、そもそも集中力というのは二段階の構成で成り立っていると思う。 極限の集中の数値を「100」と仮定した時、自身の力だけで自発的に出し得る集中力というのはせいぜい「50」が限度だと思う。 要するにいくら自分で気張ったとしても、内発的な動機づけには限界があるという事。 ![]() では、残り「50」は?と言われれば、それを生み出すのは外発的な動機。つまり外からの働きかけによる付加要素だ。 わかりやすく例えると、親から「勉強しなさい!」と言われた子供がいたとする。 この時、本人の勉強へ向かう資質によって集中力の質には差がでてくるが、さきほども言ったように内発的なモチベーションには限界がある。どんなに頑張っても「50」を越えることはない。 ところがどうだろう。「勉強しなさい!」「テストで良い点数取ったらDS買ってあげるから!」 子供からしてみれば「ちょっと待ってくれ事情が変わった。」ってな話だ。 はっきり言ってこの局面での集中力は、普段の状態とは根本的に質そのものが違う。 子供からしてみれば「うぉーー!!!!やるしかねぇ!!!」ってな具合で、基準値の「50」などとっくに飛び越えた力を発揮するだろう。 非常にシンプルにたとえてみたが、これこそが外発的なモチベーションである。 巨人の選手はこの「外発的なモチベーション」が、選手個人が持つ既存の集中力の上にズドーンと乗っかっていたような印象がある。 三連覇の大号令のもと未だ見ぬ日本一という最終目標をエネルギーの根源とし、限りなく優位な立場で直接対決を向かえた巨人。 今の巨人からしてみればもう「DS」は目の前にぶら下がっている状況。 気負いもなく、当然楽観もない。あるのはペナントレースをここまで首位で引っ張ってきたという自負、つまり「DSをゲット出来る」という自信のみ。 「やるべきことをやるだけ」それが出来れば必ず勝てる。そんな確信を選手全員が持っていたように思う。 チーム全体を取り囲んだその力は、ラミレス・小笠原などの元々凄い選手だけではなく、古城も松本もそして久保をも強くした。 今回の直接対決で1勝・・2勝・・と勝ち星を重ねるにつれてその力は目まぐるしい勢いで肥大化し、ついにはあの吉見を持ってしても太刀打ちできないほどの強大な力を生み出した。 欲しい時に一発が出て、欲しい時に打線が繋がり、欲しい時の追加点が入る。 これはまさに外発的な動機付けを持ったチームにしか出せない力。つまり充実した高い集中力があるがゆえに成せることである。 このような状態のチームに一矢報いることはドラゴンズといえど容易ではない。 さきほどの話で言うならば、今のドラゴンズに与えられているモチベーションは「全教科満点取ったらDS買ってあげる」というぐらいの感じだ。どう考えても現実性がない。 むしろ、私が子供の立場なら「そもそも、DS買う気ねぇだろ!」という猜疑心を覚えてしまう。 ただ、よく考えて欲しい。外発的なモチベーションは突然降って沸くものではない。 今のドラゴンズが、いきなり巨人のような高いモチベーションを持って戦いなさいと言われても出来ることではないのだ。 だからこそ、今のドラゴンズに出来ることは一つ。 「全教科で満点を取ってDSゲット!」という出来るかどうかもわからない、というか不可能に近いほど遠い位置に設定されたニンジンを「取れる!」と信じて全力疾走で追いかけるしか方法はないのだ。 もう、やるしかない。届くと信じて最後まで走りきるしかない。 オレ達の欲しいのはあくまでニンテンドーDSだ!ヴァーチャルボーイなんかじゃねぇ! ◆ カウント止めろ!今、起きるから 2009/08/26(水)
8月26日(水) ナゴヤドーム● 中日 4 − 7 巨人 「カウント止めろ!今、起きるから」 ![]() 突きつけられた現実はあまりにも儚く、そして残酷なほどの悲哀に満ちていた。 ドラゴンズファンが、ほんの僅かとわかっていながらも保ち続けてきた一縷の光。 その小さな希望の光を、強大な黒い影は成す術も無く一気に飲み込んだ・・・。 痛烈すぎるほどの一撃だった。 ・・・痛い。痛すぎるがまだ・・・まだギリギリ大丈夫。効いてない。そう・・思いたい。今はそんな気分だ。 今のドラゴンズが置かれている状況を何かでたとえてみよう。 プロボクシングで例えるなら、終盤の第10Rで2度目のダウンを喰らってしまったというぐらいの状況だろうか。 このまま判定ではほぼ間違いなく負け。かと言って逆転KOの望みは限りなく薄い。今のドラゴンズはそんな状況だ。 では、質問。この状況でダウンを奪われたボクサーが逆転勝利を収めるためにはどうしたら良いだろうか? その答えは意外と簡単だ。 「とりあえず、立ち上がれ!」 ![]() 2000年12月17日。格闘技・修斗の佐藤ルミナVS宇野薫のタイトルマッチでこんなシーンがあった。 試合は序盤、互いに距離をおきながらの静かな攻防で幕をあけるが、試合時間2分が経過したあたりのロープ際での攻防で試合展開は一気に動く。 互いがロープ際で縺れ合った瞬間、ルミナが一瞬の隙を見せ、宇野はその刹那を見計らってミドルキックを放ちすかさず右ストレートをあわせる。 宇野の放ったパンチは見事にアゴをとらえ、ルミナはへたり込むように崩れ落ちた。 ![]() 1・・2・・・3・・・ レフェリーによってカウントが数えられる。 ダウンしたルミナは、リング上に大の字に寝そべった状態だったが意外にも表情は平静を保っていた。 首を一度ぐるりと回し、ふっーと息を吐く。冷静な面持ちでレフェリーと視線を合わせ、「まだいける」という顔つきでマウスピースを見せ、両拳を前に出して再びファイティングポーズを取った。 だが、そのあと徐々にルミナの顔つきが曇っていく。 ・・5・・6・・・7・・・ 「!!!!」 なんとフェイティングポーズをとっているにも関わらず、なぜかレフェリーはカウントを止めようとしなかったのだ。 「おぃおぃ!まだいけるって!」 そんな、今にも掴みかからんとする表情でレフェリーに訴えかけるルミナだったが、ほどなく館内には無常の乾いた金属音が響き渡った。 次の瞬間、なだれ込むようにリングに上がってきた数人のセコンドがルミナを抱きかかえる。 「え?え?」まだ状況が呑み込めないルミナだったが、彼以外のすべての人にはわかっていた。 そう。ルミナは・・・ダウンしたままだった。立ち上がってはいなかったのだ。 パンチで脳が揺れ、一時的に平衡感覚を失い、立ち上がったと錯覚していた。実際のところ、すでに決着はついていたのだ。 この試合を観た時、私は佐藤ルミナの闘争本能に驚愕した。 見た目には明らかに勝負はついている。身体もすでに戦える状態ではない。なのにも関わらず、彼の本能は「戦うこと」を欲し、最後まで諦めなかった。 今、ドラゴンズに必要なのはこの姿勢である。 リングに寝そべっていても良い。すべての観客に「決まった」と思われていたって構わない。 ただ、戦う意志だけは最後の最後まで捨ててはいけない。 おいレフェリー。今すぐカウント止めろ。まだだ。・・まだ行ける。 明日1勝さえすれば・・・とりあえず立ち上がったことになる。まだ諦めるな。 そして立ち上がって言ってやれ! 「全然、効いてねぇよ!」 逆襲はそこからだ。まだ諦めるには早い。 ◆ チケットプレゼント 2009/08/26(水)
![]() じつは今、木俣さんから明日の試合のチケットを頂きまして「理論派塾の読者にプレゼントしてくれ」というご意向だったので 突然ですが、明日8月27日巨人戦のチケットをペアでお一人の方にプレゼントします。 時間もないのでチケットは明日8月27日、ナゴヤドームでの現地受け渡しとなります。 そのため、8月27日18時までに現地でチケットを受け取ることが可能な方に限らせていただきます。 応募はコメント欄にお名前、随時連絡可能なお電話を記載のうえ投稿してください。 プライバシー保護のためすべての投稿は非公開にしますのでご安心ください 締め切りは本日23時30分。なお当選の発表は、厳選なる抽選ののち、締め切り直後に当選者に電話で直接ご連絡するという形になりますのでご了承ください。 そんな訳で、抽選なしの単独ゲットが十分有り得るという史上最も当たりやすいであろうチケットプレゼント企画、唐突にスタート! *8月26日23時30分。只今を持ちまして募集は終了致しました。 当選者の方にはすでに連絡をしましたので、今回のチケットゲリラプレゼント企画はこれにて終了とさせて頂きます。 今回外れた方!残念!ただ、突然また木俣さんから「チケットやるよ」の一声がかかる可能性は十分にあるので、これにめげずにまた次回までお楽しみに! 17:50 |
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◆ その身体は何のためにあるんだ 2009/08/25(火)
8月25日(火)ナゴヤドーム● 中日 2 − 4 巨人 「その身体は何のためにあるんだ」 ![]() すべてを蹴散らす無慈悲なほどの強さは、そこに無かった・・・。 今日のチェンの投球を一言で評するならば、悪い意味で”勝ちにいってしまった”という事だろう。 「王様投球」 つまり、チェン・ウェインがチェン・ウェインであることを誇示する。 今日の試合に関して言えば、ただそれだけで良かったはずであり、それこそが勝利への最善手だったように思うが、マウンド上のチェンはそのことを理解していなかった。 「ここで、なぜ押さない!?」 今日のチェンのピッチングはそう感じる場面が随所に見受けられた。 ストレート一本で押し切れるような相手にまで、変化球を小刻みに散りばめ、的を絞らせないように・・絞らせないように・・とバランス調整ばかり気にするようなピッチング。 要するに勝ちにいくピッチングを終始展開していたのだ。 「何やってんだ・・・お前はその程度のピッチャーじゃないだろ・・」 今日という一日を「国王誕生祭」と銘打ち早くから待ちわびていた身としては、チェンのこの姿には拍子抜けしてしまった。 わかってても打てないと言われる奇跡のストレートを持つ人間が、一番大事な時にそのことをわかってない。 小手先の工夫で凌ぎ切ろうとすることで、相手にレベルを合わせてしまっていたのだ。 野球の神様に授けられたその左腕は何のためにあるんだ? ヘタクソな変化球でセコセコとカウントかせぐためじゃないだろ!向かっていけよ!腕を振り抜けよ! たとえそれでポテンヒットを打たれたとしても、お前の勝ちだ!その選ばれた身体は何のためにあるんだ! 甘い変化球をことごとく痛打されるたびに、そんな苛立ちを感じずにはいられなかった。 そもそも野球におけるピッチャーとバッターの戦いの根本は尊厳の奪い合いだと私は考えている。 打者の尊厳を根こそぎ奪い去り我が物とし試合を支配する。それこそがエースの勝負美学である。 では、チェンは自分の尊厳を全面に押し出して戦ったか?残念ながら私にはそうは見えなかった。 相手をKOで豪快にぶっ倒す戦いではなく、判定勝ちを目論んだスケールの小さな立ち回りにしか見えなかったのだ。 今日の9イニング2失点という結果だけ見れば、おそらくチェンを責めるファンはいないだろう。 ただ、私はこの”内容”つまり、「尊厳を誇示すること」よりも「勝利すること」を重要視した投球内容に関しては怒りというか、失望感を禁じえない。 結果的に勝っていればまだギリギリ救いはあったが、この選択をとってなおかつチームが負けていては何も残らない。 チェン・ウェインがチェン・ウェインであれば、自ずと勝利はついてくる。 この国の王になるのならば、今日の痛恨の一敗を喫したことで何としてもこのことに気づかなければいけない。 ◆ 8月決戦 2009/08/24(月)
「8月決戦」近頃はテレビをつければ「アイドル逃走劇の裏側」ばかりやっている。 足取りが発覚したところでいまさら何だと言うのだろう?まぁ、そんなことは私の知ったことではない。 ![]() 今日からのジャアンツ3連戦は、今後の展開を占う上で非常に重要な戦いになってくる。 現在の時点で巨人とのゲーム差は2.5差。しかし、巨人の異様な引き分け数と負け数の差が7つあることを考慮すると実質の差は3、・・・いや3.5ぐらいあると考えていいだろう。 だが、巨人以外の相手に2勝1敗ペースを繰り返した所で差は一向に縮まらない。もはや他力本願では状況は打開出来ないのだ。ドラゴンズはこの数週間でそれを身をもって体感した。 となると、巨人との差をひっくり返すには、やはり直接対決で大きく勝ち越すしか方法は無い。残された直接対決9試合を7勝2敗。ズバリこれしか活路は残されていない。 9戦の内訳はホーム6戦・ビジター3戦。ビジターを2勝1敗で計算すると、ホームでは6戦中5勝1敗が必須条件。 数字上ではかなり苦しい条件ではあるが、巨人とて必ず優勝の重圧が圧し掛かってくる時期が訪れるはず。 今の2.5というゲーム差を8月の段階で少しでも縮めておければ、9月に入ってからのプレッシャーによる”取りこぼし”を誘発する要素には十分なりえるのだ。 そもそも、巨人というチームは今年のペナントレース一度も”焦っていない”。少なくとも私にはそう見える。 首位に浮上した時期から2位の激しい突き上げを受けることはほとんどなく、ある程度の安全なアドバンテージを保ったまま着実に歩を進めている。 おそらく今のままなら巨人は難なくペナントレースを逃げ切ってしまうだろう。 ただし、今のままなら。 このまま逃がして良いのか?セリーグ三連覇なんてふざけたことを易々許してしまって良いのか? 現状、巨人を脅かすことの出来るチームはドラゴンズしかない。 今シーズン一度も焦ったことのないチームに、追われることの”本当の恐怖”を植えつける意味で、この3連戦の結果は重大な意味を持っているのだ。 9月の行く末を決める意味でここが正念場。勝ち越し、いや、出来ることなら3つ叩いてヤツらに恐怖を教えてやろう。 さすがに3連勝すれば、今までハイテンションだったうさぎさんの顔も真っ青になるはず。 そして、独りきりで震えているところにそっと手を差し伸べ、順番を代わってあげよう。 もう・・・君達の長かった逃走劇は終わりだ。 ◆ ミエナイチカラ 2009/08/23(日)
8月23日(日) ナゴヤドーム○ 中日 2 − 0 横浜 「ミエナイチカラ」 人間は基本的に自分の持っている力量以上の力が出ることはない。 ある特定の条件下におかれた時に偶発的に未知の力が出ることはあっても、意図的に力を覚醒させることは不可能である。 ![]() ただ、ピッチャーというポジションに関してはごく稀に「憑依型」といわれるタイプの選手が存在する。 意図的ではないにせよ、ある瞬間からあたかも何か別のものが乗り移ったかのような形相で驚異的な力を出す選手。 かつてのエース川上憲伸がまさにその「憑依型」だった。 正気の沙汰ではないと感じるほどの重厚な存在感。他を寄せ付けない、怖いとすら感じる独特のオーラ。 「憑依」することによって正常の状態を遥かに凌ぐほどの神がかり的なエネルギーを放つ。川上はそんなピッチャーだった。 そして、中田賢一もまた、数少ない「憑依型」のピッチャーの一人である。 もともと中田のピッチングスタイルは、持ち前の威力のある球で押し切るといういわゆる「暴れ馬スタイル」。 吉見や岩瀬のような、要求されたボールを意図したイメージの通りに投げわけるというピッチングとは真逆で、「行き先はボールに聞いてくれ」というスタイルだ。 あらかじめ相手の打ち辛いボールを投げようと心がけるのではなく、思いっきり投げたボールが結果的に打ち辛いボールになれば良いという後付の考え方なのである。 たとえば、試合が終わったあとに「この場面はどういう思いで投げましたか?」という質問を投げ掛けてみたとしたら、吉見や岩瀬あたりは、投球の戦略や意図をある程度説明できると思うが、おそらく中田は出来ないだろう。 なぜなら腕を振って思い切り投げるということ以外は特に戦略がないからだ。 中田のこのスタイルは基本的に”想定外”のことが起こるため諸刃の剣でもある。 「暴れ馬」ということでたとえるならば、ある程度、手綱を手中に収めてる時はまだ良いが、ひとたび感覚を失えばあっという間に振り落とされてしまう。 中田のピッチングは計画的な投球術に比べて非常にリスクが高いスタイルだが、良い面を挙げるとすれば外圧的な未知の力が憑依しやすいとも言える。 条件を満たす限られた者にしか与えられない力があるとすれば、中田賢一はそれを体内に宿す能力を保持しているのだ。 同じ「憑依型」である川上と中田で決定的に違うのは、その手段である。 川上の手順が集中力を極限まで高めることによって”降ろす”のに比べ、中田の憑依はいつの間にか”降りている”という感じだ。 自分の中の「暴れ馬」を躍動させ続けた結果、本人さえもわからないようなタイミングで突然覚醒する。そんな印象を受けるのだ。 いつ起こるか誰にもわからない。いつ憑依するか見当もつかない。・・・だが、これだけは言える。 2007年のクライマックスシリーズ。そして日本シリーズ。間違いなく中田賢一は覚醒していた。 あの時に私たちが感じた鬼気迫るほどの気迫、身震いするほどの躍動感。それは決して幻ではない。 ![]() なぜなら、今、目の前で「暴れ馬」はあの日のように覚醒しているからだ。 中田賢一、完全復活。 もう誰も・・本人さえも手がつけられない。 これが中田賢一だ!止めれるもんなら止めてみろ! ◆ お知らせ 2009/08/23(日)
「お知らせ」今日はある仕事の依頼を受けまして中日新聞社の出版部に行ってきました。 どういった仕事のオファーかと言うと、今年、中日新聞出版部から発売される「立浪和義 引退記念本(仮)」に出てくださいというお話でした。 「ファンの立場で立浪選手のことを語らせるなら、堀しかいない!」 と中日新聞が思ってくれたかどうかは定かではありませんが、もう私にとっては願ってもないお話なのでもちろん喜んで快諾させていただきました。 (さすが中日新聞!色んな意味でお目が高い!) まだ本が製作中ということもあり内容については現段階では詳しくお話できませんが、私なりに誠心誠意、立浪さんへの思いを熱く語らせてきました。 発売日はまだ未定で、おそらく10月以降の発売になると思いますが、 ドラゴンズの英雄・立浪和義の野球人生をすべて網羅したファン必見の一冊に仕上がると思うので、発売の際は是非お買い求めください。 ◆ それでも彼を許せますか? 2009/08/22(土)
8月22日(土) ナゴヤドーム● 中日 3 − 4 横浜 「それでも彼を許せますか?」 ![]() 一夜明けた今日の試合。昨夜のヒーローだったはずの男は・・・・死刑台に立っていた。 1打席目・・2打席目・・3打席目・・・チャンスでの凡打を繰り返す度に、観客は荒々しい語気で彼を咎めた。 「何やってんだ!」 「帰れ!」 「消えろ!」 近くの席で次々と聞こえてくる耳をつんざくような怒号は、とてもファンの口から発せられたものとは思えないほど怒りに満ちていた。 それとほぼ時を同じくして、私のズボンの中の携帯電話が小刻みに震えた。 「・・・・メールか。」 とっさに携帯電話を手に取り、届いた新着メールを開くと・・・・ 件名:許せねぇ「堀さん!どーなってるんですか!あの野郎!」 3つ年下の友人からだ。 何を隠そう、彼は大のアンチ・ビョンギュ論者。イ・ビョンギュが情けないプレーをする度にしばしばこういったメールを送ってくる。 いや、しばしば・・・という表現は若干語弊があったかもしれない。イ・ビョンギュが情けないプレーをする度に・・・・つまり、ほぼ毎日のように送ってくるのだ。 私ははっきり言ってこの話題に答えることが一番の苦手だ。 なにせ、答えようがないからだ。どーなってるんですかって、見たまんまだオレに聞くな。が、ズバリ本音なのだが、 一応、「選手へのマジ切れご法度」という鉄のオキテを体現し続ける身としては、何とかしてフォローしてやりたいと考える。 「・・・・・」 「・・・・・・・・」 「・・・・何も良いフォローが思い浮かばない。」 それもそのはず。幾度となくチャンスを潰すあの姿を目にして、一体どこをどうフォローできると言うのだろうか。 ・・しかし、よく考えてみれば、それはすなわちファンが選手を守ってあげられていないという事である。 苦しい時に選手を支えてあげられなくて何がファンだ!そういう時こそ力になってやれよ!オレ達の役目はそれだろ! 自分で自分に言い聞かせるように私は心を奮い立たせた。 もうすでに大半のファンが彼に愛想をつかせているのは重々理解している。だが、最後の一人になったとしても私はファンとしてイ・ビョンギュという選手を守り抜かなくてはならない。 そして、考えに考えた末、何とか必死の思いで導き出した今日の渾身のフォローがこれだ。 ![]() ◆ 国民投票 結果発表 2009/08/19(水)
「パンパカパーーン!!!!!!」 「いぇーーい!!!」 「第1回 国民投票 結果発表〜!!!」 「よっ!待ってたぜ!こんにゃろめ!」 「さぁ〜!果たして、我らが若様は何位なんでしょーかっ!!」 「なんか、緊張すんなぁ〜おい。汗出てきたわ。」 「おっ!まさに試合さながらですね!・・・では、さっそく栄えある第1位から発表〜!!!!」 「えー!ちょ、待ってくれよ!まだ心の準備が・・・・」 「若様!どーぞお気になさらずに!はっきりいって、まだここは心の準備いりません!」 「・・・・・・」 「第1位はっ!!!!」![]() 「282票!じゃが1号、吉見殿!」 「ん〜・・・・まぁまぁまぁ。」 「残念ながら1位は逃しましたが、若っ!実はここで重要なお知らせが・・・」 「おっ!なんだなんだ。」 「実は、有効投票数が合計701票ですから、ご察しの通り、そう!なんと票が割れております!」 「ぬおおお!!!って・・ことはっ!!!」 「第2位っ!!!!」![]() 「278票!じゃが2号、チェン殿!」 「おぃっ!!!!!」 「へ?・・・・何か?」 「いや、別にいいけどよぉ、今の流れだったらよぉ・・・2位はオレかと思うだろぉーよぉ・・・。」 「大丈夫ですよ!若っ!まだ3位が残ってるじゃないですか!」 「そうかそうか。だよな。もともと目的は、3位入賞だかんな。」 「・・・・何をもっての入賞なんですか。」 「まぁ、良いでしょう・・じゃあ運命の3位を発表しますよ・・・。」 「・・・・ゴクリ」 「では・・・運命の・・・・第3位は・・・・・・・」 「・・・・・ドキドキ」 「・・・と、その前に。」8月19日(水) 広島 ○ 中日 9 − 3 広島 「今日の結果見ときましょうね。えーっと若様は6回3失点で、また勝てませんでした。」 「えーいっ!もう、そんなことはどーでも良いっつーの!早く3位教えろ!」 「いや、一番どーでも良くない気がしますが・・まぁ良いでしょう。」 「では・・・・・運命を分ける、第3位はっ!!!!」![]() 「86票!じゃが3号、川井殿!」 「ガーン!!!!!」 「若っ・・・・・若っ・・・・お気を確かに!」 「・・・・・・」 「・・エエト・・・・ソッキンクン・・・・・・・ボク・・・ナンピョ・・」 「えっ?何?何ですか?」 「ボクハ、ナンピョウ、ハイッテタノ?」 「えーっと・・集計速報が届いてますね、えーっと・・若様は・・・」![]() 「あっ。余裕でビリでした。一番下、最下位です。」 「見セテ・・・ソレ・・・チャント、見セテ・・・・」 「あ。はいはい。一応、これが国民の声ですから心ゆくまで見てください。」 「フムフム・・・・」 「ウーン・・・・ナルホドネ」 「・・・・・・・」 「そりゃっ!!!」![]() 「ひっくり返してもダメっ!」自ら言い出した国民投票でまさかの(?)惨敗を喫した若様。 はてさて、ここから這い上がることは出来るのでしょうか? 【お礼の言葉】 国民投票に投票していただいたみなさんありがとうございました。 投票の推移をニヤニヤしながらみつめてましたが、週末あたりから4位だった川井票が突如として猛烈に追い上げてくるところを見て、 「あぁ、国民のみなさんは、なんて空気が読める人達なんだろう。」と感心しました。 また、若様がやりたいって言い出したらやります。お楽しみに。 ◆ 国王誕生へ・・・ 2009/08/18(火)
8月18日(火) 広島○ 中日 4 − 2 広島 「国王誕生へ・・・」 ![]() Xデーまで、あと・・1週間。 誕生祭前の最後の登板を8イニング無失点で追え、チェン・ウェインは階段をまた一歩上がった。 残された階段はあと・・1段。 ここ数試合のチェンの投球を見ていると内容自体は、決して良くはない。 文句のつけようがない出来だったのは12三振を奪って完封した8月4日の阪神戦だけで、むしろここ2試合は本来のピッチングが出来ないことに憤りを感じながら投げているようにさえ映る。 ただ、その思い通りに行かないというもがきや苛立ちは、もはや別次元のレベルで行われていることなので私たちの尺度では到底測れりきれるものではない。 たとえるならば、ピカソが絵を描いている最中に、「うーん・・・何かこうじゃないんだよなぁ・・なぁ?どう思う?」と問われたところで、「あのよくわかんないですけど・・十分凄いと思います」と答えるしかない。そんな感じだ。 実際、チェンの投球水準は”そこ”の位置まで達しているといって良い。 現に今日の広島戦でも8イニングを投げ散発3安打無失点。 本人が納得しようとしまいと、結果的には問題なく相手をねじ伏せている。 中盤に何度かピンチの場面も見受けられたが、実際のところ心の底から”危ない”とは感じることは無い。 なぜなら、投げてるピッチャーがチェンだからだ。 「普通にやればチェンが打たれる訳がない」 すでにファンの心の中にはそういった全幅の信頼感が芽生えている。 このような特定のピッチャーの力量に対して”絶対的である”と信じて疑わないこと、つまり信仰がチェンのピッチングには存在するのだ。 「神を信じますか?」と突然聞かれたら、人によって答えは様々だと思うが、 「チェンのピッチングを信じますか?」と問われて、Noと答えるドラゴンズファンはまずいない。 要するにそれだけの求心力が彼にはあると言うことだ。 エースの条件、エースの定義、に関しては今まで様々で見解をもとに語られてきたとは思うが、 私の思うエースの定義はファンの心を惹きつける”絶対的な求心力”があるか否かのただ一点である。 その能力を有する男は今のドラゴンズの中ではチェン・ウェインしかいない。 ![]() 8月25日。 新たな王の誕生と共にドラゴンズの新しい歴史が動く。 ◆ ヨンタマ・メンタリティー 2009/08/15(土)
8月15日(土) ナゴヤドーム○ 中日 2 − 1 ヤクルト 「ヨンタマ・メンタリティー」 ![]() 四球を意図的に”取る”ことは可能だろうか? 大半の場合、投手側のコントロールミスによって四球は起こる。 そもそもピッチングというものは投手の主導で行われるものであり、打者側がこれに対して直接的なアプローチを加えることが出来ない以上、基本原理として打者が意図的に四球を取ることは不可能である。 ただ、野球の試合をじっくり観ていると、打者が四球を”奪っている”ように見えるシーンをしばしば目にすることがある。 今日の谷繁の押し出し四球の場面はまさにそれである。 これは井端のようなストライクゾーン付近の球にとにかく手を出し、粘りに粘って最終的にコントロールミスを待つというやりかたとは少し違う。 あたかも谷繁の存在感が意図的にボール球を投げさせているような、ストライクゾーンを外れるように自らの力で誘発してるような、そんな気さえしてしまう。 少し前に、取材でドラゴンズOBの中利夫さんとお話しさせてもらった時にこの四球誘発に関して興味深い経験談を頂いたことがある。 中さんと言えば”ちょうちん打法”と呼ばれる打ち方が有名だが、このちょうちん打法とは一体どういうものなのか? 真相を伺ってみたところ、そこには考え抜かれた四球誘発のテクニックが存在した。 「打つ寸前にちょうちんみたいに身体を伸び縮みさせることでストライクゾーンを動かすんだよ。」 中さんは笑顔でサラッととんでもない事を言った。 実際、ストライクゾーンが動くということはあり得ないのだが、このちょうちん打法を駆使することによって、中さんは意図的にボール球を作り出していたというのだ。 ドラゴンズが誇る「伝説の核弾頭」の出塁への執念がそこにはあった。 さて、元来、谷繁という打者は四球数を多く稼ぐことが出来るいわゆる選べるバッターである。 今シーズンは打率.207と、打撃成績は近年で見ても最低の水準で低迷しているが、四球を取れる”目”の方は未だ健在でここまで獲得した四球数は28個。セリーグ18位にランクしている。 これは単純に8番バッターで敬遠される機会が多いという見方もあるが、たとえそれを差し引いたとしても、谷繁が自らの力で奪い取った四球数が多いことは他のキャッチャーと比較してみても明らかである。 ![]() ではなぜ谷繁は、欲しいところできっちりと四球を奪うことが出来るのだろうか? そこには、バッティングの弱者だからこそ芽生えるメンタリティーが存在していると思う。 かつてイチローは、「四球を狙いに行くバッター」に関してインタビューで痛烈に批判したことがあった。 その時のコメントでイチローは、「自分のバッターとしての価値観の中ではあり得ない」とまで言い切った。 そのコメントを聞いた時、私にはとてつもない違和感があった。 基本的にイチローの話は精神論にしても何にしても、きっちり腑に落ちるというか納得できることが多いのだが、このコメントに関しては明らかにイチローの主張はおかしいと感じた。 率直な感想をそのまま言わせてもらえば「そりゃ、あんたはそーかもしれんけど…。」ということだ。 誰もがイチローのように高確率でヒットを打てれば苦労は無い。それこそ四球を求めて打席に立つ必要性もないだろう。 しかし、大半のバッターはイチローのような35%近いヒッティングアベレージを持ち合わせてはいない。 投手と対峙した時に、基本的に打者は弱者であり、その弱者が何とかして塁に出るために行うアクションこそが四球誘発という行為なのだ。 谷繁がなぜ四球を多く勝ち取ることが出来るかというと彼は、自分が「バッティング弱者」であることを誰よりもよく理解しているからだ。 何の策も無しに打席でバットを振り回せば、ヒットで塁に出られる確率は20%そこそこ。 ならば、少しでも出塁確率を上げるために…。と考えた末に見出した方法論こそが四球の誘発なのだ。 具体的な策としては、外のボールは踏み込みを浅めにするとか、ハーフスイングをきっちり戻せる範囲に留めるだとか、それこそちょうちん打法にヒントを得た”ボールに見せる”あらゆる技術を谷繁は打席の中で使い分けてくる。 これがバットマンとして”逃げ”の行為だとは私は思わないし、それも一つの立派な技術だと認識している。 ヒットを狙うことも、四球を誘発することも、方法論こそ違えど”出塁への執念”という事で考えれば全く同じなのである。 あのイチローが見出すことが出来ない世界観、四球誘発。おそらくイチローには一生かかってもわかる事はあるまい。 それは、弱者にだけ授けられた最後の攻めなのである。 ◆ 美しき張りの美学 2009/08/13(木)
8月13日(木) 京セラドーム○ 中日 9 − 2 阪神 「美しき張りの美学」 ![]() 井端は「張り」のバッターだろうか?「対応」のバッターだろうか? わからない人のために少し補足すると、「張り」と「対応」はボールの待ち方の話である。 「張り」というのは、相手投手のコースや球種を予め限定してヤマを張るという待ち方。長距離打者に多く見られるタイプである。 一方の「対応」というのは、細かな限定をせず、来たボールに対して受動的なアクションで対応するという待ち方、これは単打を狙うアベレージヒッターに多い。 さて、井端はどちらのタイプだろう? 答えは・・・・両方である。 基本的な属性は「対応」に部類される井端だが、「一本欲しい!」というここぞの場面では、一球目から思い切って張ってくる。そんなバッターだ。 ![]() 井端は、ほとんどの場合センターから右方向を中心に狙ってくる「対応型の流し派」に属する選手だが、その一方で唯一、初球に関しては引っ張る傾向がかなり強い。 昨年は5本打ったホームランのうち4本が初球。もちろんすべてがレフト方向へのホームラン、つまり引っ張りの打球である。今年も初球のヒットのうち、実に80%近くがレフト方向へのヒットである。 ただ、井端という選手は、流し打ちに比べて引っ張りはそれほど得意ではないように思える。それはフォームにおける構造上の問題があるからだ。 井端のような足をベース上に放り出してタイミングを取るタイプの打者は、軸の回転力が弱いため、インコースを反射的に速い回転で捌くのが難しい。 では井端は、「引っ張りたい!」という場面ではどうしてるのだろう? ・・・・そう。そこで、張るのだ。 まだ空振りが許される早いカウント(主に初球)では、真ん中から近めに軌道のイメージを集中させて、いざイメージ通りのボールがきたら・・・・身体ごと反応して一気に巻き込む! ![]() 初球に限っては井端は一転、”張り一本”の引っ張り型の打者へと変貌するのだ。 今日の決勝タイムリーはまさにその典型的な例である。 「球界一粘り強い男」として知られる井端。 対応タイプに属する打者の中でも最高峰と言えるボ−ルカットの技術は、もはや右に出るものは居ないとさえ言われている。 だが、井端という打者は単に粘れるだけの打者ではない。 あまり印象にはないかもしれないが、井端は「対応」だけでなく「張り」の才能も驚異的なセンスを持っているのだ。 上記でも書いたが、基本的に井端という打者は初球及びストライクカウント0の時のみ「張り」の打者である。 そして1ストライク以降は一転して「対応」に終始し投球数を削り取りながら勝機を見出すというスタンスだ。 では、「張り」の時の井端はどれほどのものなのだろう? 0カウント時にはすべての球を「張っている」と仮定して、井端の今シーズンの0カウント時の打率のデータを調べてみた。 ![]() なんと脅威の打率.456。 これはもはや「井端=粘れる打者」という認識さえもを改めなければならないような気がする。 井端という打者にとって追い込まれてからの粘る技術はあくまでもオプションのようなもので、 彼の打者としての本当の脅威は、初球の張りにおける超攻撃的な”打撃勘”なのである。 「追い込まれてからの井端」にばかり目が行ってしまっていた人は明日から認識を改めて欲しい。 打者・井端弘和の妙技とは、追い込まれてからの「対応」ではない。初球の「張り」だ。 ◆ 若様 国民投票をするよの巻 2009/08/12(水)
8月12日(水) 京セラドーム● 中日 1 − 6 阪神 「若様 国民投票をするよの巻」 ![]() 「いや〜最近は日を追うごとに片身が狭くなりますねぇ〜。」 「そろそろ、おぃ!若っ!ジュース買って来い!とか言われちゃうんじゃないですか?」 「結構・・シャレにならなくなってきたな・・マジで。」 「はい。たぶんエースに相応しいのは誰だ?っていう人気投票やったら、余裕で負けますよ」 「いやいや。オレの人気をナメんなよ。さすがにまだ3位ぐらいには入れる・・・・だろ?・・・だよな?」 「・・・・・さぁ?たぶん・・順番的に入ってないんじゃないですか?」 「そんなはずねぇ!オレは絶対エースランク3位には入ってるはずだ!」 「いや、っていうか、どっちみち3位じゃダメじゃないですか。」 「ぬぅ!こーなったらはっきりさせてやる!国民投票だ!」 「!!!!!」 「オレがエースに相応しいかどうか、今ここで民衆に聞こうじゃねぇか!」 「いやいや!今のタイミングでやったら絶対負けますよ!自民党じゃないんだから、早まらないで!来年やりましょ!」 「えぇぇい。うるさいうるさい!オレはぜってぇー3位以内だ!」 「だから、3位じゃダメだって。」さて、若様の無謀な提案で突然始まってしまった「エース国民投票」 現時点で若様は、じゃがいもトリオに勝っているのか?目論見通り3位以内に入れるのか?それとも・・・・・ 期限は1週間後の8月19日まで。国民の声が国を変えます。投票はお早めに! ◆ 王が生まれる日 2009/08/11(火)
8月11日(火) 京セラドーム○ 中日 3 − 1 阪神 「王が生まれる日」 ![]() 川上憲伸という絶対的な王が去り、空席となった王位の座に一歩、また一歩と歩みを進める男がいる。 チェン・ウェイン。のちにドラゴンズのエースと呼ばれる男の名だ。 さて・・今一度じっくり考えてみよう。吉見一起とチェン・ウェイン。 たった一つしかないドラゴンズ投手王国の王位をどちらか一方に継承させるとしたら、はたしてどちらが相応しいのだろう? これについては様々な意見があるとは思うが、私は断然、チェンを推す。 確かにチェン・ウェインを”国王”に推すにあたって色々と考えなければならない部分は多い。 一番の難点はなんと言っても彼が外国籍であることである。 18歳で入団して以来6年間。ドラゴンズが手塩にかけてここまで育て上げてきた投手とはいえ、カテゴリとしては「助っ人外国人」に属するチェンを「我が国の国王です!」と誇るには、なんとも拭いきれない違和感を感じずにはいられない。 結局のところ、助っ人外人というのは本質的には”出稼ぎ”な訳で、いざドラゴンズの国王に祭り上げたは良いが来年あたりに「他の国に行きます」ってなことになる可能性も無いとは言えない。 大げさに例えるとすれば、戦国時代、将軍・徳川家康の跡継ぎにフランシスコ・ザビエルを据えるようなものだ。 ただ、たとえそうだとしても私はチェン・ウェインに一国を託したいのだ。 エースとは何たるか?を考えた時に描く理想像はいつも一つである。 「真っ向勝負で相手をなぎ倒すピッチャー」それこそがエースの究極の理想像である。 相手が恐れおののくほどの揺ぎ無い力を擁し、いかなる時でも期待に応える。 かつて川上憲伸の背に見た雄々しく強く勇ましいエースの姿。脳裏に刻まれたその影がオーバーラップするピッチャーは、やはり・・・チェンなのだ。 確かに吉見も素晴らしいピッチャーだ。エースの称号に見合うほどの実力者であることは揺ぎ無い事実である。 ただ、残念ながら吉見は”グッドピッチャー”の域を出てはいないのだ。良い投手であるが、特別な投手では・・ない。 そう考えるとチェンは紛れも無く”オンリーピッチャー”である。 吉見の代わりが出来るピッチャーは探せばいるかもしれないが、チェンの代わりとなってマウンド上で立ち回れるピッチャーは存在しない。 風格、実力、精神力をすべて兼ね備え、マウンドで独自の世界観を体現出来る投手。 まさにそれこそが追い求めたエースの姿なのである。 決めた。 もう完全に個人的な視点だが決めさせてもらう。再来週の8月25日火曜日はフェスだ。 8月唯一の巨人との3連戦の1戦目が行われるこの日こそが・・・ ![]() ドラゴンズという国を収める者にとっての永遠の使命「巨人打倒」 優勝を分ける大きな一戦でチェンがこの命題を見事果たした時。この国に国王が誕生する。 ◆ キャシャーン 2009/08/08(土)
8月8日(土) 横浜● 中日 3 − 4 横浜 「キャシャーン」 ![]() Medicine or poison…。薬か毒か。 救世主か悪魔か、ヤツが・・・ヤツが還って来た。 個人的な話だが、最近映画をよく見る。 今、ゲオが旧作100円レンタル中ということもあって、今まで見れなかったあの作品や、「借りるまでも無いか・・」と却下していたあの作品にまで触手を伸ばし、あらゆるジャンルの映画を恐ろしいほどの脅威的なペースで見まくっている。 さて、一応私も野球のコラムや評論でお金を頂いている身としては、対象物が映画になってもついクセで作品の評論をしたくなってしまう。 良い映画に出会えた時は心の底から感謝し讃えたくなるし、ダメな映画の時はもう胸を掻き毟りたくなるほど腹立たしい気分になる。 ただ、これは野球でも映画でもすべての評論に共通して言えることだが、つまらない物やダメな物を「つまらない」と一言で評することは一番つまらないことである。 何がどうつまらないのか?どうすれば良くなるのか?自分は何を見出せたのか?を提示し論じることが出来てこそはじめて評論なのである。 評論の”眼力”は、高い感受性を研ぎ澄まし続けてこそ境地が訪れる。作品と真摯に向き合うことを諦めてはいけないのだ。 一旦話を戻そう。イ・ビョンギュの話である。 このたび、彼が一軍に昇格した時、歓迎の声はほとんどなくそれをかき消すほどの大きな怒号が飛び交った。 どうやらドラゴンズファンの中でも彼はあまりよく思われてないらしい・・・。 ただ、よくイ・ビョンギュのことを「ダメな選手」や「つまらない選手」と短絡的に評する人がいるが、私はそういったイ・ビョンギュ評を聞くと、ついついこう言いたくなってしまう。 「うん!その通り!ボクも同意権☆」 ・・じゃなかった。「おぃおぃ。ちょっと待ってくれ」と。 じゃあ何か?君はイ・ビョンギュがどれほどダメな選手なのかを論理立てて説明が出来るのか?と。 出来るわけない。少なくとも私には無理だ。何故なら、イ・ビョンギュのダメさは底が知れないからだ。 という事で、一つの結論に至る。イ・ビョンギュという名の「作品」のすべてを落とし切れていない以上、ストーリーの半ばであーだこうだ評することは時期尚早である、と。 彼はラストシーンをまだ見せてはいないのだ。 映画で言えば荒唐無稽、支離滅裂の駄作と言えるイ・ビョンギュにもラストシーンは必ず訪れる。そして、そのラストシーンは今、限りなく近い場所にあるのだ。 では、そんな状況下で今私たちに与えられた責務とは何なのだろう? それは、最後までこの作品を見届けることである。 見届けた後にリモコンを投げつけようが、DVDを叩き割ろうが、それは各々の自由だ。 ただ、ストーリーの途中で視聴を投げ出してしまったら、その時点で負けである。 「見る価値なし」と決め付けてしまった時点で、自分の”見る目”の価値まで疑われてしまうのだ。 ならば、最後まで見届けよう。憤慨や後悔はその後でも遅くないはずだ。 あぁーでも、ダメな映画は「2時間の損」で済むけど、ダメなビョンギュは「3年間の損」なんだよなー。 ◆ 今なら・・・ 2009/08/07(金)
8月7日(金) 横浜○ 中日 10 − 3 横浜 「今なら・・・」 ![]() 野球選手は3年続けて結果を出すと事で、はじめて本物と認められる。 そういう意味では、2007年に.294 18本 97打点の好成績を収め、昨年2008年にはチーム最高打率の.321を記録した森野にとって、今年2009年は一流打者としての真価を問われる一年である。 かねてから打者・森野将彦の潜在能力を推す声は多かった。 高卒1年目でヤクルトのブロスからホームランを放ったことでもわかるように、飛ばす力はプロ入り当時から非凡な才能があった。 それこそ世が世なら、かつての広島、赤ヘル軍団の「山本・衣笠」のように、「福留・森野」という主軸の二枚看板としてドラゴンズの人気を二分していたかもしれない。 森野将彦と福留孝介。年齢は1歳違いで、共に飛距離を出せる左打者。 しかし、現実に「森野」と「福留」の二人が打者として比較されることは無かった。理由は一つ。森野が比較される土台にすら上がることが出来なかったからだ。 福留がルーキーイヤーからレギュラーで使われ続け、未来を嘱望されていたあの頃、森野は一軍定着すらしていなかった。 福留が4年目で初の首位打者を獲得した頃、森野はまだレギュラーになっていなかった・・・。 実際、福留と森野の潜在能力にそこまで差があったとは思えないが、二人の打者としての”格”は開く一方だった。 そして時は過ぎ2009年。 数々の遠回りを経て、森野将彦はついに一流の打者になった。もはや、そのことを疑うものは誰もいない。 ドラゴンズが年月をかけ、丹精を込めて創り上げた球界に誇れる一流打者。やっと・・やっとのことで森野はこの位置に辿り着いたのだ。 ただ、惜しむらくは時間が掛かりすぎたことだろうか。 森野将彦が”完成”に至った今、主軸として二枚看板を張るはずだったもう一人の男はすでにチームを去ってしまっている。 出来ることなら、森野が完成した今の状態で二人を比べてみたかった。 あの頃は比較すら全くされなかった。考える余地もなく、どうせ鼻で笑われるのがオチだった。 だが、今なら・・・今なら問う価値がある。 「福留と森野、どちらが良い打者か?」 同じ板の上で比較出来なかったことだけが唯一悔やまれるがこれだけは言える。 森野将彦は、本物になった。 ◆ 奇跡なんかじゃない 2009/08/06(木)
8月6日(木) ナゴヤドーム● 中日 2 − 9 阪神 「奇跡なんかじゃない」 ![]() 川井は今どんな気持ちでいるだろう? 生真面目な川井のことだから自己ワーストの9失点にうな垂れているだろうか? それとも、連勝の重圧を解かれてある意味ほっとしてるだろうか? 連勝記録というのは、良い意味でも悪い意味でも本来の感覚を麻痺させる副作用がある。 良い作用というのは勝ち続ける者にしか与えられない特別なモチベーションを得られることである。 この目的意識は平常時では考えられないほど格段に人強くさせる。 その一方、悪い作用は周囲の期待という外圧で精神的なプレッシャーを生じること。 この重圧は普段では現れることのない”見えない敵”を出現させ、人によっては驕りという名の過信まで生み出すこともある。 勝負である以上、如何なる連勝記録も今日の川井と同様、いつかは止まってしまう。 ただ、その中で重要なことは、連勝が止まった時に本人がどうあるかである。 これは大きく分けて二つのタイプに分類される。 「重圧を解かれてほっと一息つく者」と「悔しさに打ち震える者」 どの種目にも共通して言えることだが、歴史に名を刻むような大物は決まって後者である。 連勝ストップの後のリアクションでそのアスリートの勝利への執着心を推し量ることが出来るのだ。 前者はおそらく、連勝を積み重ねる中で身の丈を設定してしまっている選手。つまり、わかりやすく言うと勝ちすぎてビビってしまっていた選手である。 一方後者は、勝ち続ける事の意義に誇りを覚えている選手。 川井はどちらのタイプだろうか? 残念ながら川井は前者だとは思う。謙虚な川井のことだから「僕なんかがこんな勝っちゃって・・」という思いが実際のところ本音だろう。 だが、ただ一言、彼の口から「悔しい」という言葉が聞きたい。 その言葉が無ければ、今まで積み上げた歴史的連勝記録がそれこそただのフロックで終わってしまう。 今だけは謙虚な言葉なんか聞きたくはない。 この連勝記録は誰が作り上げたものだ?ドラゴンズを今の位置に押し上げてるのは誰だ? 沢村栄治も稲尾も江夏もできなかった開幕11連勝を果たしたピッチャーは誰だ? これは偶然なんかじゃない。川井雄太は後世に残る素晴らしい記録を打ち立てた。ファンが証人だ。 自分の積み上げた偉業に誇りを感じて欲しい。胸を張ってほしい。そして・・・失ったものを悔しがってほしい。 その意志が12勝目を手繰り寄せるのだと思う。 ◆ 若様 秘密の特訓をしたよの巻 2009/08/05(水)
8月5日(水) ナゴヤドーム○ 中日 3 − 1 阪神 「若様 秘密の特訓をしたよの巻」 「じぃーっ・・・・・・・(¬_¬)」 「ん〜何か違ぇなぁ・・・」 「じぃーっ・・・・・・・(¬_¬)」 「ん〜まぁ、こんなもんか。」 「あの・・若。お取り込み中すいません。何かの練習ですか?」 「んだよ。側近かよ。せっかく人が血のにじむような猛特訓してるのによぉ。」 「いや・・・・血が滲むどころか、汗一つかいてないじゃないですか・・。」 「やれやれ・・・。おめぇは何にもわかってねぇなぁ〜。」 「わかってないって、何がですか・・・」 「エースになるにはよぉ、こーいう日頃からの地道な特訓が大事なんだよ。お前も覚えとけな。」 「いや・・特訓ならそれで別に良いんですけど、私には何の特訓かさっぱり・・・・」 「あ。これのことか?」 「じぃーっ・・・・・・・(¬_¬)」 「そうそう。それです。その・・」 「じぃーっ・・・・・・・(¬_¬)」 「って、ヤツです。何なんですかこれ?」 「これはよぉ、たとえばよ、オレが投げる試合で打線が全然打たねぇ時ってあんだろ?」 「はいはい。結構ありますねぇ。」 「そん時によぉ、なんで打たねーんだ!って言っても、しょーがねぇ訳だ。」 「まぁ確かに。それだとムードも悪くなりますしね。」 「そう!だからそーいう時に、じとぉ〜・・・っとした目線を送って、打線のヤツらに無言のプレッシャーをかける訳だ!」 「そしたらあいつらもやる気になんだろーよ。今はその練習してたんだよ。にゃははは!」 「あのぉ・・・その時間使って、ピッチング練習やった方が良いと思います。」さてさて、若様のこの陰湿な「じぃーっ・・・・・・・(¬_¬)作戦」が功を奏して・・・かどうかは定かではないが、 ベンチ内で只ならぬ圧力を感じた井端殿の獅子奮迅の活躍で、若様は無事8勝目をあげられました。 さすがゆくゆくは天下をお納めになるお方。軍内部の人心掌握に長けてらっしゃる。 まさにこれが国を動かすお方の求心力なのでしょう。 ◆ KING OF FIELD 2009/08/04(火)
8月4日(火) ナゴヤドーム○ 中日 7 − 0 阪神 「KING OF FIELD」 ![]() 「こんな凄いモン見れるなら入場料、倍払っても良い。」 何度か本気で思ったことがある。 グラウンドの注目をすべて一人で奪い、相手の存在を消し去る・・・。 マウンド上に君臨し、己の腕一本で試合を意のままに動かす支配者。絶対的な権力を誇示する王様。 「KING OF FIELD」 私が知ってるのは3人だけ。そのうちの1人がチェン・ウェインだ。 チェンの凄さについてあれこれ言うのは野暮だ。 はっきり言ってチェンの素晴らしさは、もはや評論の域を超えている。 たとえば大自然に囲まれた山の上で、美しい朝焼けを眺めた時、”どこがどう美しくてどう感じたか”なんて大した問題ではないのと同じで、 「・・・す・・・すげぇ!」の一言ですべてが完結してしまう。それで良いし、それ以上に的確な表現は見当たらない。 老いも若きも男も女も、ひょっとしたら野球に興味があるないという事まで超越してしまうほど、今のチェンは素晴らしい。 間違いなく「入場料、倍払っても良い選手」なのだ。 いや別に、本当に倍払えとは言わない。定価で良い。このピッチングを最低金額1500円そこそこの値段を払うだけで生で見れるんだから、絶対に見るべきだ! 金を払う価値のある男、チェン・ウェイン。 毎週火曜日の中日戦は、すべてがプレミアムチケットである。 ・・・でも、荒木さんのバント技術は、金返して貰いたくなるよね。 ◆ 和田さんを探せ! 2009/08/02(日)
8月2日(日) 神宮○ 中日 6 − 5 ヤクルト 「和田さんを探せ!」 ![]() 目立つ人って羨ましい。 いつ何時、どこにいたって存在感を誇示出来る。そういう人が真のヒーローなのだと思う。 そう。たとえそれが・・・50人が入り乱れる大乱闘の最中であろうとも。 ってな、訳で、今回は特別企画、「大乱闘の中から和田さんを探せ!」のコーナー! ◆初級編◆ 制限時間:3秒 ![]() 渦中に一際目立つ極彩色!わかりやすっ! 答え→● ◆中級編◆ 制限時間:5秒 ![]() 乗り遅れたヒーロー! 答え→● ◆上級編◆ 制限時間:10秒 ![]() 有無を言わさぬ存在感! 答え→● さぁ!みんなは和田さんを探せたかな? でも一番のツッコミ所は、「なぜ和田さんが帽子をかぶってないか?」よりも、 こういう時こそ一番乗りで走っていけよ!小田!(*2枚目参照)ってところだよ。 ◆ |
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