2009/08/17(月) 15:17:49 | | #[ 編集]
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◆ ヨンタマ・メンタリティー 2009/08/15(土)
8月15日(土) ナゴヤドーム○ 中日 2 − 1 ヤクルト 「ヨンタマ・メンタリティー」 ![]() 四球を意図的に”取る”ことは可能だろうか? 大半の場合、投手側のコントロールミスによって四球は起こる。 そもそもピッチングというものは投手の主導で行われるものであり、打者側がこれに対して直接的なアプローチを加えることが出来ない以上、基本原理として打者が意図的に四球を取ることは不可能である。 ただ、野球の試合をじっくり観ていると、打者が四球を”奪っている”ように見えるシーンをしばしば目にすることがある。 今日の谷繁の押し出し四球の場面はまさにそれである。 これは井端のようなストライクゾーン付近の球にとにかく手を出し、粘りに粘って最終的にコントロールミスを待つというやりかたとは少し違う。 あたかも谷繁の存在感が意図的にボール球を投げさせているような、ストライクゾーンを外れるように自らの力で誘発してるような、そんな気さえしてしまう。 少し前に、取材でドラゴンズOBの中利夫さんとお話しさせてもらった時にこの四球誘発に関して興味深い経験談を頂いたことがある。 中さんと言えば”ちょうちん打法”と呼ばれる打ち方が有名だが、このちょうちん打法とは一体どういうものなのか? 真相を伺ってみたところ、そこには考え抜かれた四球誘発のテクニックが存在した。 「打つ寸前にちょうちんみたいに身体を伸び縮みさせることでストライクゾーンを動かすんだよ。」 中さんは笑顔でサラッととんでもない事を言った。 実際、ストライクゾーンが動くということはあり得ないのだが、このちょうちん打法を駆使することによって、中さんは意図的にボール球を作り出していたというのだ。 ドラゴンズが誇る「伝説の核弾頭」の出塁への執念がそこにはあった。 さて、元来、谷繁という打者は四球数を多く稼ぐことが出来るいわゆる選べるバッターである。 今シーズンは打率.207と、打撃成績は近年で見ても最低の水準で低迷しているが、四球を取れる”目”の方は未だ健在でここまで獲得した四球数は28個。セリーグ18位にランクしている。 これは単純に8番バッターで敬遠される機会が多いという見方もあるが、たとえそれを差し引いたとしても、谷繁が自らの力で奪い取った四球数が多いことは他のキャッチャーと比較してみても明らかである。 ![]() ではなぜ谷繁は、欲しいところできっちりと四球を奪うことが出来るのだろうか? そこには、バッティングの弱者だからこそ芽生えるメンタリティーが存在していると思う。 かつてイチローは、「四球を狙いに行くバッター」に関してインタビューで痛烈に批判したことがあった。 その時のコメントでイチローは、「自分のバッターとしての価値観の中ではあり得ない」とまで言い切った。 そのコメントを聞いた時、私にはとてつもない違和感があった。 基本的にイチローの話は精神論にしても何にしても、きっちり腑に落ちるというか納得できることが多いのだが、このコメントに関しては明らかにイチローの主張はおかしいと感じた。 率直な感想をそのまま言わせてもらえば「そりゃ、あんたはそーかもしれんけど…。」ということだ。 誰もがイチローのように高確率でヒットを打てれば苦労は無い。それこそ四球を求めて打席に立つ必要性もないだろう。 しかし、大半のバッターはイチローのような35%近いヒッティングアベレージを持ち合わせてはいない。 投手と対峙した時に、基本的に打者は弱者であり、その弱者が何とかして塁に出るために行うアクションこそが四球誘発という行為なのだ。 谷繁がなぜ四球を多く勝ち取ることが出来るかというと彼は、自分が「バッティング弱者」であることを誰よりもよく理解しているからだ。 何の策も無しに打席でバットを振り回せば、ヒットで塁に出られる確率は20%そこそこ。 ならば、少しでも出塁確率を上げるために…。と考えた末に見出した方法論こそが四球の誘発なのだ。 具体的な策としては、外のボールは踏み込みを浅めにするとか、ハーフスイングをきっちり戻せる範囲に留めるだとか、それこそちょうちん打法にヒントを得た”ボールに見せる”あらゆる技術を谷繁は打席の中で使い分けてくる。 これがバットマンとして”逃げ”の行為だとは私は思わないし、それも一つの立派な技術だと認識している。 ヒットを狙うことも、四球を誘発することも、方法論こそ違えど”出塁への執念”という事で考えれば全く同じなのである。 あのイチローが見出すことが出来ない世界観、四球誘発。おそらくイチローには一生かかってもわかる事はあるまい。 それは、弱者にだけ授けられた最後の攻めなのである。 コメント ◆承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです ◆
2009/08/17(月) 15:17:49 | | #[ 編集]
小生は、代打専任の立浪選手の42打数中の10個の四球を考えさせられました。
江の川の頃の谷繁選手も懐かしいですね。 コメントの投稿 トラックバック
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