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◆ 危険な箱 2008/06/30(月)
「危険な箱」![]() 救世主か?侵略者か?20日間の封印が解かれ、ついにあの男が帰ってくる。 パンドラの箱が開いた・・・。 箱を開けたのか、開いてしまったのか、それとも開けざるを得なかったのか。 その真意は定かではないが現時点ではっきりと言えることは、首位攻防戦を前にして箱が”開いた”という事実である。 ギリシア神話でのパンドラの箱は、「開けてはいけない」との忠告があったにも関わらず、 掻き立てられる好奇心を抑えきれずに箱を開いてしまうという話だったが、 まさにそれは今回のビョンギュさん1軍昇格の件と全く同じ状況のように感じる。 今のビョンギュさんは、プレーヤーとして起用するにあたって”約束されたもの”は何も無い。 例えば、英智ならば肩と守備。小池ならば犠打と守備。井上ならばある程度の打撃成績など、 起用することで約束されているもの、つまりチームにとって有益な特性を持ち合わせているが、ビョンギュさんにはそれが何も無い。 無いだけならまだ良いが、ビョンギュさんに関しては残念なことに災いの要素まで含んでいる。 では、そんな危険な箱を何故このタイミングで開ける必要があるのだろう? 答えはギリシア神話のパンドラの箱と全く一緒である。好奇心だ。 ビョンギュさんの打席に約束されたものは何一つない。安定も無い。期待感も薄れつつある。 だが、不思議なことに”好奇心”だけは目いっぱい詰まっている。これほどまでに興趣が尽きない選手は珍しい。 適切な表現かどうかはわからないが、彼の打席は”野次馬感情”に近い感覚で俯瞰的に眺めることが出来るのだ。 根を詰め過ぎても生産性がないので疲れる。かと言って、感情を入れないで観てしまっては打った時の喜びが希薄なものになる。 そこから導かれた最善策が”俯瞰の目”なのである。 好奇心だけを握り締めて、少し遠めから背伸びして眺めるような感覚。この感覚で打席を見ることが出来る打者はビョンギュさんを置いて他にはいない。 そこには打つ・打たないなんてちっぽけな事を遥かに超越した本能に訴え掛ける”興味”が存在するのだ。 ![]() パンドラの箱から再び現れた”背中に幸運のナンバーを背負う男”がもたらすものとは・・。 好奇の視線の先に見えるものは希望か?それとも絶望か?その目でとくとご覧あれ。 ◆ 不敗神話 2008/06/28(土)
6月28日(土) 横浜 ● 中日 1 − 3 横浜 「不敗神話」 ![]() 中村ノリがホームランを放った試合は昨年9月から15連勝中という不敗神話。 しかし今日の横浜戦でついにその神話は途切れた。 チームの連勝とノリ神話があろう事か同時にストップ。さすがにこれにはがっかりした人も多いと思う。 ただ、ノリの不敗神話のストップに関しては別にそれほど悲観することでは無い。 そもそもスポーツ界における神話なんてものは大半が後付けである。 スポーツの対人競技の中で必然といえる要素はごく僅かしかなく、互いが真剣勝負の戦いの中でたった1つしかない勝利を取り合うのだから、”必勝”があるはずもない。 偶発的に起こった結果がたまたま勝利と結びつき、それが重なっただけ。 神話の正体は実際はそんなものである。 心の拠り所を求めて実態の無い”神話”にすがり付いているようでは、チームとして、また応援するファンとして、まだまだ貧弱であるという事だ。 結局のところ首位阪神を追うための最善の方法は、一つずつ”実力”で勝っていくことしかないのだ。 「神話」は消えた。心の拠り所もない。だが、こういう時だからこそ気持ちを強く持って戦うことが必要なのだ! ・・・・とまあ、 ここまでは半ば無理やり理想論を語ってみたが、一度すべて忘れてほしい。 ここまで書いたことをいきなり全否定する形になるが、やっぱり神話は無いよりあったほうが良いに決まってる。 いやぁ、だって「神話」でチームが勝てたら最高じゃん! 「○○なら絶対に勝つ!」という響き。・・・・ホントのことを言うと実はこういうの大好きだ。 よし・・・決めた。 いまさら「神話はまた作れば良い」というカッコつけた事を言うつもりはない。 もうこうなったら、方法は一つだ。 神話を探そう!! 簡単なことだ。ノリの神話が途切れたのならば、現在進行中の新しい「不敗神話」をデータの中から捻り出せば良い。 そうすれば、また新たな「神話」が生まれ、新たな心の拠り所が出来るのだ! 私は思い立った直後から必死にデータを探した。今シーズンのドラゴンズの各選手のすべてのデータを引っ張りだし、”神話探し”に没頭した。 【ビョンギュさんの本塁打と勝利の相関性】 6勝2敗 んーダメだ!ダメだ!神話なんだから負けてては意味がない。 【チェンの登板と勝利の相関性】 14勝8敗2分 ダメだ!勝ち試合も負け試合も関係なくチェンは投げてる! 【吉見が勝利投手になった試合と勝利の相関性】 8勝0敗 ん!!・・いや、ダメだ!これは神話というか、勝ってて当たり前だ! そんな感じで選手データを片っ端から探し、データをチームの勝利と照らし合わせるという途方もない作業に取り掛かってから3時間ぐらい経っただろうか。 「・・・・出た!」 「ついに・・ついに見つけた。」 作業に取り掛かってから3時間、私はついに新たな神話を見つけた。 今日、ノリの神話崩壊で落胆したすべてのファンに捧げよう。新たな不敗神話の誕生だ。 【今シーズン 荒木が打点を挙げた試合】 ![]() ![]() 9戦 全勝!!! これからはこの「荒木・打点神話」にすがりついていこうと思う。 ◆ 末路の先に続く道 2008/06/27(金)
6月27日(金) 横浜○ 中日 2 − 1 横浜 「末路の先に続く道」 ![]() 今シーズン、英雄はファンの期待を裏切り続けた。 英雄の登場に対して、大きく沸き立つ期待の歓声を何度も何度もため息に変えた。 それでもファンは英雄の出番を望む。ウェーティングサークルから打席へと向かう英雄の姿に願いを込めて沸き続ける。 ![]() しかし、ファンの願いが叶うことは無かった。 起死回生の一打で鮮やかに敵を討ち続けたあの勇ましい姿は影を潜め、無残に、哀れに、あっけなく、英雄は敗れ続けた。 うつむきベンチへと下がっていくその背中は”英雄の末路”を予感させ、時代の終焉へと向かう秒針の音をより一層大きくした。 ここで終わってしまうのか・・・。 英雄にはもうやり残したことは無いのだろうか?このまま衰え果てて消えてしまうのだろうか?後悔はないのだろうか? アスリートなら誰でも道の終わりは来る。どれほどの偉大なプレーヤーでもいつかは消えてしまう。 与えられた責務を全うすることが出来なければ、かつての英雄とて同じだ。 ただ、ファンは英雄の終焉を望んではいない。 どんなに衰えようともなれの果てを晒そうとも、その存在が消えてしまう事よりはまだマシだ。 ずっとずっと、いつまででも見守り続けていたい。 甘いと言われるかもしれない。チームのためを考えれば間違った考えなのかもしれない。 それでも私の立浪和義に対する思いは、これが本音だ。 そのためには、何がなんでも結果を出してもらわなくてはならない。 その姿を少しでも長く見せてほしい。1試合でも1打席でも。願わくば永久に消えない存在であってほしい。 今、プレーヤーとしての末路が迫っているのならば、末路の先を見せてほしい。 まだまだ道半ばだ。こんなとこで消えてもらっては困る。末路の先にも必ず道は作れるはずだ。 ![]() あなたのバットの中にはまだファンに見せる”夢”が残ってる。 英雄・立浪和義の道は終わらない。 ◆ 風になるために 2008/06/25(水)
「風になるために」交流戦が終わり、明後日27日(金)の横浜戦から再びセリーグでの戦いが再開する。 交流戦ラストの5試合を5連勝で終えたドラゴンズとしては、この良い流れをなんとしても繋いでいかなければならない。 仮に現状の勢いを保ったまま横浜3連戦を3連勝して連勝を8に伸ばしたのならば、首位の阪神追撃へ向けてこれ以上ない”加速度”になることは間違いない。 しかし、一方で最初の横浜3連戦でつまずいてしまえば、再度”勢いの作り直し”の期間が必要になる。 首位阪神と6.5ゲーム差という現状を考えれば、こんなところで勢いを途切れさせている場合ではない。 さらに横浜戦の次のカードが甲子園での阪神3連戦である事を考えれば、横浜との戦いで勢いを継続させる事がいかに重要であるかは言うまでも無い。 では、キープレーヤーは誰か? これについても、もはや言うまでもないがキープレーヤーは2番”青ゴジラ”小池だ。 ![]() 今、チームの中に良い流れをもたらしているのは2番小池の存在をおいて他には無い。 犠打を確実に決める事が出来るという小池の特性は1番荒木の活性を大きく促し、 確実に局面を広げられるという安定感は、3番以降に控えるクリンナップのモチベーションを掻き立てる。 守りの面でもセンターで何度も機敏な対応を見せ、さらには終盤のチャンスで自ら決勝打まで放って見せた。 ここ2試合を見る限り、今のドラゴンズは小池の存在によってすべてが機能しているといっても過言ではない。 ただ、現状をあえて厳しい目で見るなら、小池がもたらしたこの風はまだ”突風”にすぎないという事だ。 突如起こった突風に周りが背中を押されて止まっていたものが自然に動き出した。というそれだけのことである。 今後は小池という風を足がかりに他の選手たちが自主的に動き出さなくてはいけない。 そのためには、まず小池がチームの”風”であり続けなければのだ。 小池加入後のこの2戦、確かに良い面ばかりが表に出たが若干の不安要素も目についた。 まず、小池というバッターは打者の特性としては引っ張り傾向にあるということ。 「腕の伸びる範囲は出来る限り引っ張ってやろう」という性質の打者だ。 この性質自体は別に悪いことではなく、現にこのバッティングで素晴らしい決勝打を放ったのだから批難の余地はない。 ただ問題は、2番打者としてどうなのか?というところである。 小池は横浜時代2005、2006と2年連続でリーグの最多犠打に輝いた。 しかし一方で、打者としては引っ張り型の特性が災いしてか三振数がかなり多い。 2005年は95個。2006年は79個。2番打者としてこの数字はあまりよろしくない。 ![]() その懸念を抱いてしまうシーンが連日のハーフスイングである。 外の球を無理に追いかけてバットが止まらずハーフスイングで三振。追い込まれてから2日続けて全く同じ形で三振してしまった。 ひょっとしたら外角球を右方向に捌けない打者なのでは・・・だとしたら2番打者としては致命的である。 塁上の荒木をバントで確実にセカンドに送り続けるだけでは、小池の2番としての”怖さ”は日に日に薄れていってしまう。 外角をコンパクトに右方向に捌いてあわよくば1、3塁。という可能性がほとんどないとすれば、2番小池の風は、じきに止まる。 小池が本当にこのチームの風になり得る男ならば、こういった局面でこそ存在感を示さなければならないのだ。 27日からの横浜戦。もし1アウト1塁(走者荒木)でバッター小池の場面があったならば、 そこで一つの答えが出る。 ◆ 浜風に吹かれて 2008/06/22(日)
6月22日(日) ナゴヤドーム○ 中日 7 − 5 ロッテ 「浜風に吹かれて」 ![]() 「雰囲気」という名の得体の知れない期待感が最短距離で「答え」を導き出した。青ゴジラ・小池正晃の一撃回答だ。 1軍登録後わずか2試合目。小池は驚きの早さで一気にお立ち台へと駆け上がった。 ![]() 何とも不思議なものである。 あたかもファンが抱く期待感が小池の目の前にチャンスを運んでいるかのような、不思議な感覚だ。 7回ウラ1死2塁。代打立浪の場面あたりから既にレールが出来上がっていたようにさえ思えてくる。 「この感じだと、良いところで小池に回ってきそう」 7回ウラの攻撃で局面が広がりを見せるにつれて、確かにそんな”流れ”を感じた人も多かったはずだ。 そして、どこからともなく吹いて来たその追い風に導かれるように小池は決勝打を放ちファンの期待に応えた。 今、ドラゴンズの中に風が吹いている。 その風の源は一人の男がドラゴンズ打線に運んできた”浜風”だ。 小池という新しい選手の加入によって、打線の中に今まで感じることのなかった新しい”流れ”や”連動”が生まれつつあるのだ。 今季の交流戦、非常に苦しい状況での戦いが続いていたが、最後の最後でドラゴンズは一つの手掛かりを得たように思う。 出来るとこならこの追い風を背に受けて良い流れのままペナントレース再開といきたいところだ。 しかし残念ながら明日からは4日間の休みを挟むため一旦、この風は止む。 今後の戦いは再び無風状態の中から始まるため、また誰かが新たな風を起こさなければならない。 誰でも良い。小池がそうだったように誰にだってチームを勢いに乗せることは可能だ。 「チームに貢献したい」という強い信念さえあれば、誰だっていつだって、チームのムードを変えることが出来るのだ。 首位阪神との差は、交流戦を終えた現時点で6.5ゲーム。 まだ悲観するようなゲーム差ではない。まだ絶対に届く距離だ。 追い風は、待つのではなく自分たちで起こすもの。信じていれば大きな風は必ずもう一度吹く。 << 前のページ◆次のページ >> |
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